妊娠発覚から出産までの流れ

  • 妊娠かも…?

    からだ

    妊娠初期症状か確認!

    いつもより月経が遅れている、いつもと違う出血がある、胃がムカムカする…などの症状が訪れたら妊娠を疑っても良いかもしれません。
    妊娠しているか気になるならば、ドラッグストアなどに売っている妊娠検査薬で調べるのも手軽です。
    ただあまり早すぎる検査は控えて、最低でも生理予定日から1週間が過ぎてからにしましょう!
    妊娠の初期症状は個人差がありますが、症状がつらい時や不安が大きい時は我慢せずに早めに近くの病院を受診することが重要です。


    生理の遅れ
    息切れする
    胃がムカムカする
    基礎体温が高い
    味覚の変化
    着床出血
    胸のハリ・痛い
    腹痛
    腰痛
    頭痛
    頻尿
    便秘や下痢
    情緒不安定
    イライラする
    体がだるい

    からだ

    薬・お酒・タバコ

    上記のような妊娠初期症状を少しでも感じた場合は、「妊娠しているかも」と思い、普段飲んでいる薬やお酒、タバコは控えましょう!
    流産の確率も高まるし、子供の発育を妨げる場合もあります。
    症状が重くて日常生活や仕事に支障がある場合は、時間を見つけて病院を受診すると確実です!

    おかね

    初回の検診費

    妊娠は病気ではないので、産婦人科での検診は100%自己負担となります。
    初回の検診費はだいたい1万円で収まるくらい。
    妊娠の心当たりがある場合は、時間があるときにネットなどで近所の産婦人科/婦人科を見つけて早めに受診することが重要です!
    産婦人科へ受診すると尿検査や超音波(エコー)検査、問診などで妊娠の判定が行われます。
    喜び反面、今後の不安を感じる方も多いと思いますので、気になることは先生にいろいろ聞いてみましょう!

  • 妊娠初期 (妊娠13週まで)

    着床する直前の生理開始日から数えて妊娠13週までを「妊娠初期」といいます。
    この妊娠初期の期間はいつもと体調が違ったり、吐き気や食欲不振などつわりの症状が出てきて、心身ともに不安な時期でもあります。
    余裕があるときに何かあったら相談できる人や病院を見つけておきましょう!

    からだ

    子どものためにやめること

    妊娠初期は脳や心臓など人間にとって重要な器官が多く造られる時期。
    お酒やタバコだけでなく出産まで控えるべきものが多くあります。
    それぞれのリスクを理解して体調管理や生活習慣の乱れに気を付けましょう!


    タバコ ニコチンは血管を収縮させるので、胎児に酸素や栄養が十分届かなくなる恐れが。
    非喫煙者と比べても流産率や早産率が上がったり、低体重になったりと大きなリスクも。
    お酒 「胎児性アルコール症候群」のリスクが高まり、特徴的な顔面・身体発育の遅れ・中枢神経の問題といった症状が出てしまうことも。
    出産まではアルコールはグッと我慢しましょう!
    カフェイン コーヒーやお茶、エナジードリンクなどに含まれるカフェインは、胎盤を通過しやすく胎児がカフェインを代謝するまで時間が掛かるので高濃度のカフェインにさらされることも。
    コーヒーなら1日1杯ほどに抑えたほうがよさそうです!
    激しい運動 妊娠初期ほど流産しやすいので、転倒やお腹を圧迫する恐れのある激しい運動はNG!
    軽いウォーキングやマタニティエクササイズくらいにしておきましょう!
    感染症 妊婦さんは免疫力が低下しているので、生の食材を口にして食中毒になったり、風邪やインフルエンザに罹りやすいです。
    感染症には普段以上に気を付けて、必要であれば先生に相談してワクチンを打ってもらいましょう!
    普段の薬 いつも飲んでいる薬が胎児に影響を与える可能性も。
    まずは産婦人科の先生に「このまま飲んでいいですかね?」と相談してみましょう!

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    妊娠の届け出・母子手帳の受取

    病院で妊娠確定の診断を受けたら市区町村に妊娠届を提出します。
    妊娠届を出す際は母子手帳をもらったり、支援制度の説明を受けられます。
    何度も役所へ行くのも大変なので、聞いておきたいことをまとめておくと便利です!
    また妊娠届を出す際に面談を受けたら給付金を受け取れる自治体も多いので、ついでに申請もしておきましょう!

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    給付金の申請

    妊娠届出時に面談を行った妊婦(出産後の保健師等による乳児家庭全戸訪問を受けた母親)には出産・子育て応援金が給付されます。
    出産・子育て応援金の総額は10万円ですが、妊娠届出時と出産後でそれぞれ5万円が受け取れます。
    ちなみにこの出産・子育て応援金には所得制限はありませんし、妊娠届出後、流産・死産となった場合でも返す必要はありません。

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    妊娠初期のつわり

    妊娠初期のつわりは個人差はあるもののだいたい妊娠5~6週目から始まり、妊娠8~11週目にピークを迎えることが多いそうです。
    つわりの症状としては
    ・食べたものを吐くつわり
    ・空腹時に気持ち悪くなってそこから食べられなくなるつわり
    ・匂いを嗅いで気持ち悪くなるつわり
    など人によって個人差があります。
    また1日の間で症状がひどくなったり楽になったりすることもよくあります。
    つわりには吐き気だけでなく、頭痛がしたり、ひどい眠気が襲ってくるつわりもあるようです。
    ただし
    ・食べ物がのどを通らない
    ・飲んだ水をすぐに吐いてしまう
    ・体重が妊娠前から5%以上減ってしまった
    ・めまいや頭痛でまっすぐ歩けない
    といった場合は、妊娠悪阻かもしれませんので、早めに病院を受診しましょう!

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    妊婦健診の助成

    妊娠が分かったら母体の健康状態や子どもの発育状況を把握するために定期的に妊婦検診を受けましょう!
    妊娠は病気ではないので妊婦検診の費用は本来全額自己負担ですが、お住まいの自治体で助成をしてくれることがほとんどです。
    女性の額や方法は役所で母子手帳を受け取るときに説明してもらえます。
    一般的に公費での助成は14回で、検診の時に使える助成券を渡されるのでその券を持って病院を受診すると自己負担をせずに済みます。
    ※助成の方法は自治体によって異なるので、「○○市妊婦検診 助成」といった感じで調べてみてください!


    妊婦検診は母体とお腹の中の赤ちゃんに異常がないか、順調に生育しているかを確認する検診です。
    自覚症状がないからと言って何も異常がないとも限りませんから、下記のスケジュールを目安に忘れずに検診を受けましょう!

    妊娠判定~妊娠11週頃 1~2週間に1回
    妊娠12週~妊娠23週 4週間に1回
    妊娠24週~妊娠35週 2週間に1回
    妊娠36週以降 1週間に1回
    予定日以降 1週間に2回

    てつづき

    産院の決定

    現在通っている病院に分娩の取り扱いがなければ、分娩をしてもらう産婦人科を出来るだけ早く決める必要があります!
    産婦人科を決める際は
    ・自宅や職場からの通いやすさ
    ・分娩費用が妥当か
    ・施設の雰囲気が良いか
    ・料理がおいしそうか
    ・ネット等での評判が良いか
    ・無痛分娩に対応しているか
    ・万が一の際に適切な対応をする用意があるか
    など優先順位を決めて選ぶようにしましょう!
    人気のある産院はすぐに予約が埋まってしまうので、今通っている病院の先生からの紹介も貰えるか確認しましょう。

  • 妊娠中期 (妊娠14週~27週)

    妊娠5か月に入る妊娠中期は一般的につわりも収まり"安定期"と呼ばれる時期です。
    とはいえだんだん乳房もお腹もふくらみ始め、ママの身体もふっくらしてくる頃。
    立ちくらみや腰痛に悩まされる方も多いことでしょう。
    でも胎動を感じ始めるのもこの時期。
    お腹の中に子供がいるのをより実感できる嬉しい期間でもあります。
    “安定期"だからと言って無理せず、体調管理に努めていきましょう!

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    腰痛や脚のつり

    妊娠5か月を過ぎるころにはつわりが治まっている方も多いですが、この頃からはホルモン分泌や大きくなったお腹の影響で腰痛や脚のつりに悩まされます。
    またお腹が大きくなることであおむけで寝るのがつらくなったり、妊娠線が出来たり、乳輪部が黒ずむなど出産に向けた体の変化を感じるようになります。
    パートナーさんは辛くなった妊婦さんをしっかりサポートしていきましょう!

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    胎動を感じる

    妊娠6か月ごろには赤ちゃんの骨や筋肉もしっかり出来始めるので、胎動をはっきり感じることもあります。
    パートナーさんと共に胎動を感じて赤ちゃんとの"対話"を楽しみましょう!
    ちなみにこの頃には赤ちゃんの聴覚も出来ているので、お母さんの血流の音も聞こえるようになっているのだとか。変なことは言えませんね笑