投資物件の探し方

良い物件は足が速い!

不動産が他の物と比べて決定的に違うのは「2つと同じ物件がない」ことです。
同じマンションでも階数が違ったり、角部屋かそうでないのかなど、ほとんど同じはあっても全く同じ物件はありません。
戸建ての場合はほとんど同じ物件ってのもとても少ないわけです。
つまり「これは良い!」という物件はすぐに買われるので、こちらもその早い足についていかなくてはいけません!

わかりやすい例で言うと、売主に購入意思を示す"買付証明書"を内見すらせずに出す人も多くいます。
なので「良い物件だけど、念のため内見してから買付証明書出そうかな…」なんて思っていると他の人がマッハで抜き去っていきます。
ではどうすれば良い物件を購入できるんでしょうか?

エリアは狭めない!

不動産投資を考えるにあたって最初に考えることの1つがエリアでしょう。
要はどこの物件を買うか、ということです。
エリアを考える際の鉄則は「最初からエリアを狭めない」ことです。
不動産投資を始めたい方と話をしていると、「いま住んでるエリアがいいかなぁ」とか「都会で探したい!」というようによく分からない理由で最初からエリアを狭めている方が多くいます。
不動産投資の肝は"物件で利益を出すこと"ですから、日本中に投資対象があるのに最初からエリアを絞るのはとてももったいないことです。

「すぐに行ける距離」って意味ある?

不動産を持っていると水漏れや物件の不具合などは日常茶飯事です。
そんな不具合があった時のために「すぐに行ける距離を…」と考える気持ちは分かりますが、あなたが水漏れや物件の修理などすべて自分でできるなら別ですが、多くの場合は専門業者さんに依頼すると思います。
なので物件まですぐに行ける距離である必要がなければ、やはりエリアは広く探すべきでしょう。

安すぎてもダメ!

予算も不動産投資を始めるにあたって重要な要素です。
というか一番重要でしょうかね。
予算は多ければ多いほど選択肢は増えますが、最初は低予算で現金で買える物件から始めるのも大いに良い選択です。
ただ注意点としては安すぎる物件は避けること。
毎日コツコツ物件探しをしていれば分かりますが、相場より異常に安い物件って結構あります。
売り急いでいて相場より安い程度なら良いんですが、大体の場合は建物の躯体や基礎、柱や屋根など主要構造物がダメになっているケースが多いです。
これではいくら物件価格が安くても、貸すまでに大きな費用が掛かってしまい利益を出すまでに時間が掛かってしまいます。

現実的な予算感は?

相場より異常に安い物件は避けるべきということはお分かりいただけたかと思いますが、現実的な予算は大体500万円前後を狙うといいように思います。
首都圏や関西のアクセスが良い地域では500万円では足りないかもしれませんが、中心から少し外れてみると意外に安くて手直しも最低限で済む物件もゼロではありません。
最初からガツンと融資を受けて大勝負に出たくない場合は、現金で買える500万円前後の物件を探してみるとお宝が眠っているかもしれませんよ!


どんなに安くて表面利回りがよさそうな物件だとしても、下記のような物件は出来るだけ避けるようにしましょう。

買ったらダメな投資物件
建物が傾いている 一部の柱がダメになっている傾きならそこだけ修復すればいいですが、地盤が軟弱なために物件が傾いているなら避けたほうが無難です。
地盤が原因だと何度直してもまた傾いてくる恐れがあり、収益性が悪くなってしまいます。
湿気が建物にこもる物件 地盤から湿気が上がってきたときに、高気密・高断熱の建物だとそのまま湿気がこもる場合があります。
湿気を逃すために床下換気扇等を設置するとその分経費が掛かります。
カビが生えているとか湿気で柱が腐食しているなど、ぱっと見で湿気が多いなと感じる物件は最初から避けるのが無難です。
要注意の擁壁 擁壁がある物件全てがダメというわけではありませんが、不完全な擁壁がある物件だと大雨で土中の水圧で擁壁を壊してしまうケースもあるようです。
また建て替えの際に擁壁を入れ替える必要も出てきますので、擁壁がある物件は購入前にきっちり調査しておきましょう!

投資物件の探し方

それでは実際に物件探しを進めていきましょう!
物件探しをするときは日本全国、北から南までひたすら探すというのは効率が悪いですから、ある程度ざっくりエリアと予算を決めておきます。

ネットにしろ不動産屋に行くにしろ、最初の物件探しは下記を決めておくとスムーズです。

投資物件の探し方
物件の種類 マンションなのか戸建てなのか
エリア 〇〇駅から□□分以内など
予算 予算内で安い順に
築年数 最初は築年数は気にしないで良いと思います
再建築不可・借地 最再建築不可・借地でもいったん検討しておきましょう

アンテナを張る場所

物件探しをする際はとにかく広く情報を集めることが重要です。
具体的には下記の方法でまんべんなく情報を集めておきましょう!

  1. アットホームなどのポータルサイト
  2. 該当エリアにある不動産屋のホームページ(個人営業を含む)
  3. 不動産屋前にある張り紙
  4. 「ハトマークサイト」など宅建協会が運営しているサイト
  5. 不動産屋への飛び込み

※なお上記のうち登録すれば定期的に情報を得られるシステムがあれば、積極的に登録してより多く情報を集めましょう!

内見はとにかく最速で!

あなたが本当にいい物件だと思ったならば、内見は当日などとにかく最速のタイミングで約束しましょう。
不動産屋も早く仲介手数料が欲しいわけですし、本気度の少ない客の相手をする時間が無駄です。
「私の予算は〇〇万円で、問題なければすぐに用意できます!」くらいの本気度で臨んでもやり過ぎではありません!
買付証明書は基本的に先着順ですが、物件によっては「先に融資が通った順」とか「内見に早く来た順」、「より高い値段で買ってくれる人」といったように書面よりも現実的に買える人を優先することも多いです。
というわけで巡り合ったタイミングから最速で行動することが成功への1歩となります。

物件情報の見極め方

物件を管理している不動産屋に連絡をすると物件資料を送ってもらえると思いますが、この物件情報はただ目を通すのではなく、しっかり見極めなければいけません。
一般的に注意して確認しておきたい部分をまとめてみます。

  1. 売買価格
  2. 売買価格は誰でも見ると思いますが、この売買価格はあくまでも売主側の希望価格です。
    人気があればその価格ですぐ売れるでしょうし、人気がなければ値段が下がることもあり得ます。
    また「現金で買うのでこの値段でお願いします!」という感じで、値下げ交渉(指値)できる場合もあります。
    売買価格に対してあなたがどういう行動を取るべきなのかイメージしながら見ておきましょう。

  3. 権利関係
  4. 建物が建っている土地は所有権なのか借地権なのか、抵当権はどうなっているのか権利関係はできるだけ把握しておきましょう。
    また接道状況やセットバックの要否も重要です。
    セットバックがあれば実質の面積は狭くなりますし、現状再建築不可であればリフォームでいけるのか、どうすれば再建築が出来るのかも確認しておかないと手放すときに後悔します。
    逆に再建築不可でも気にしない!ということであれば安く買える場合もありますから、どこでバランスを取るか考えておきましょう。

  5. 用途地域
  6. “第一種低層住居専用地域"とか"準工業地域"など市街化区域には13の用途地域のいずれかが定められており、それぞれの地域で建てられる建物と建てられない建物が決まっています。
    たとえば"準工業地域"であれば軽工業の工場は建てられるので、今はなくても将来的に物件の隣に工場が建つかもしれません。
    とはいえ将来のことはなかなかコントロール出来ませんから、あくまでも「かもね」くらいは頭に入れておくといいですね。
    ちなみに市街化調整区域は基本的に建物が建てられない地域なので、用途地域の指定もありません。

  7. 建物
  8. 建物については構造や面積、築年数はざっと確認しますが、築年数が古い=ダメというわけではなく、今までしっかりメンテナンスされていれば築年数が古くても問題ないことが多いです。
    またあまりに古い建物であれば、いつの耐震基準に該当しているかも知っておきたいですね。
    特に旧耐震基準である昭和56年以前に建てられた木造住宅は要注意です!

  9. インフラ
  10. 電気・水道・ガスといったインフラも確認しておきましょう。
    田舎のほうだと下水道が整備されておらず浄化槽が使われている地域もありますので、その場合は入居者さんの印象が悪かったり、汲み取りに費用が掛かります。
    そのまま浄化槽でいいのか、下水道を引っ張るとどれくらい出費があるのかも調べてみてもいいかもしれません。

いよいよ内見!何を見る??

内見の約束が取れても油断せず、何をチェックするべきかしっかり準備しておきましょう!
内見では大きく分けて"外観""室内""水回り"の3つに分けてそれぞれチェックします。

もちろん上記以外にも「あれっ?」と違和感を感じたら不動産屋に聞いてみるべきです。
まいっかで買ってしまうと後悔の元なので気を付けましょう!

内見のついでに!

内見はもちろん物件を見るために行くんですが、せっかく行ったならついでに見ておきたいことがあります。

  1. 駐車場スペース
  2. ファミリー向けの戸建てだと1台だと足らない場合もあります。
    壁や庭を壊せば2台目が止められるのかどうか把握しておきたいですね。

  3. 近所の住人
  4. 通りすがりの住人に話しかけるのは結構勇気がいりますが、例えばゴミの出し方は適切か、すぐ近くにゴミ屋敷や怪しい建物がないか、など治安を害する住人や建物がないかくらいは確認しておきましょう!

内見時に値下げ交渉⁉

実は内見時は絶好の値下げ交渉タイミングです。
というのも不動産の担当者と会える確率が高いので、メールや電話では言いづらいこともサラッと言えてしまいますし、ダメなら「ですよねーすみません」で流しやすいです。
さらにこちらの人間性や本気度も伝わりやすいので、「予算がこれくらいで、現金で用意できますので何とか…」みたいな雰囲気も作りやすいです。

さらに内見をしているので、「買ってみたら思ってたんと違かったー!」みたいなズレもほとんどありません。
売主さんと違って不動産屋にきつい値引き交渉をしても怒られたりしませんから、「それはさすがに厳しいと思いますよ~」くらいで済みます。
金額交渉をしたいときは内見時にチャレンジすることをお勧めします。

不動産屋と仲良くなってみよう!

初期のころはネットでも十分情報は得られると思いますが、ある程度エリアが絞れて来たらその地域で営業している不動産屋と仲良くなるのも1つの手です。
不動産の場合は良い売り物件が出た際、ネットに載ることなく紹介で決まることも多いので、あなた自身が不動産屋に紹介される立場にいれば一層有利になります。

不動産屋と仲良くなれば…

あなたが不動産屋よりも熟知しているエリアであればいいですが、物件が欲しいエリアのことをよく知らない場合は地元の不動産屋の情報がとても頼りになります。Googleマップでは穏やかで治安がよさそうに見えるけど、実際は…みたいなこともありますし、この物件だけなぜほかの物件より安いんだろう、といった疑問も解消できます。

さらに不動産屋も1日でも早く仲介手数料を稼ぎたいので、あなたが「この人は買える人だ」と認識されていれば、ネットに掲載する前に情報を出してくれることもよくあります。したがって地元の不動産屋とコンタクトを取る際は、「条件に多少合わなくてもしっかり検討します」という姿勢をもって臨むのが確実で近道ですよ!

聞くことリストを作っておく

とはいえあなたの大切なお金を投資するわけですから、「もう何でもいいから買付出しちゃえ!」では失敗する確率も高まります。
そこでいい物件と巡り合ったときに“聞くことリスト"を作っておけば、焦らず、聞き漏れがなく安心です。

最低限、不動産屋に確認しておきたいことをリストアップしてみますとこんな感じかな、と思います。

  • 売主はどういう人か
  • 売り出された経緯
  • 売り出し開始の時期
  • 問い合わせは多いか
  • どの程度手直しが必要か
  • 制限や制約はどれくらいあるか

もちろんこれ以外に聞くべきことはあると思いますし、不動産屋に質問攻めして印象が悪くなってもいけません。
ですから内見に行く前提で「先にこれだけ教えてください。内見の時に回答してもらってもいいです」くらいのスタンスで気楽にいきましょう!